FTM-10Sの改造から改良
※まず、この改造はメーカーの保証が受けられなくなる他、失敗、故障、出火等のリスクが有り、結果を保証するものではありません。自己責任で判断願います。
FTM-10Sに無線受信時でも鳴らせるライン入力を追加する改造法。
以前からネット上で多数紹介されている。改造済みのリグも売っているくらいだ。
以前VMAXにFTM-10Sを積む時に、私も先人の知恵を拝借し、改造したので、まずはその時の記録。
FTM-10Sの改造
FTM-10Sにはライン入力があり、外部機器、ナビやウォークマン等の音声を入力し聞くことが出来、無線入感時や送信時にはライン入力は途切れ、無線のみになる。設定によりライン入力に戻ったり、無線のまま、ライン入力の音声は切断される。
音楽を聴いているのならばこれで構わないが、ナビやレーダーは常時聞いていたい。それを叶えるのがこの改造というわけだ。
もう一つのライン入力を作る。
ライン入力が増えるのだから入力の仕方は・・・
FTM-10Sには「外部スピーカ出力」がライン入力と同じコネクターから出ている。
私もそうだが、多くの人はこれは使わないと思われ、スピーカ出力を切断し増設ライン入力をここにつなげる。 これがネット上に多く出回る先人の戦法。
真似してやってみました。
抵抗器1KΩ2本、コンデンサ0.01μFを用意。←後程0.1μF交換しました
↑このコネクタが外部スピーカーとライン入力へつながっています。
下から1、3 番目がスピーカ出力。これを切断し外コネクタ側1番目に左音声入力、3番目に右音声入力を繋ぎ、切断された基盤側はそのままショートしないように絶縁します。
このようにつなげる。(雑な図なのは勘弁!)
ICへ直付け
アンプICの「M61524FP」のライン入力へ直付します。
参考までにICのデータ
誤って隣に付かないように養生します。これもネットの賢人の知恵を拝借。
落ちていて両面テープの剥離紙を使用しました。半田こてを5秒ほど当てたが焦げも溶けもしないし、半田を垂らしても玉状に弾く。程よい硬さもある。カットして両脇から9番ピンをピックアップ。
この状態でフラックスを塗って万全を期す。熱で壊さぬよう出来るだけ早く付ける。
これが出来れば一安心。
部品を付けて完成。
締める前に、実際にフロントパネルとケーブルをつなげ、外部スピーカーだったミニ3Pジャックに携帯電話をつなげ、電源を入れ、音楽を視聴してみた。無線の受信中でも常時音が入った。
部品を絶縁し、スポンジで動かないように固定しふたを閉める。
これで便利に使うことが出来た。情報をネットに上げて下さった方々に感謝します。
音が変では?
2年ほど使っていましたが、取付当初から音が気に入らなかったのです。
最初、音が出て思い通り動作したと思っていました。
ナビの音声はいいのですが、音楽が変。低音が出ていないのです。
シャリシャリした音で、ベース、バスドラムなどの低音部が全くと言っていいほど出ていません。
原因は、入力のGNDが断線(接触不良)かな?と疑いました。GND共通のステレオでGNDが断線すると左右共通の音(主にボーカルのエコー以外、ベース、バスドラム)が消されカラオケのようでシャリシャリした音になる故障を以前体験しました。
それかな?と思ったが、ボーカルは残ってるし、実際断線していないし。
結局原因はコンデンサで低音部カットだった。
改造でコンデンサ0.01μFを入れてあったが、自分なりに色々変えて0.1μFにしたら大分低音がカットされ無くなった。
これで完璧。と思いきや・・・
Bluetoothを介して使用した場合、ラジオやラインインを選んである時はいいが、無線バンドになっている時は、Bluetoothのプロファイルが変わるためか、モガモガした変な音になる。
これは防ぎようが無いのだろうか?改善方法を模索します。
一応使える状態になったので、今度MT-07に積みます。