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イン ザ・ミソスープ
村上龍さんの作品の中で、荒木が好きな本です。
他にも紹介したい作品はあるのですが、村上龍さんのなかでは一番最初に読んだこの作品を紹介してみたいと思います。
この本は大学1年の時に出逢って、今だに読み返すことがあるくらい好きなのです。
高校出るまで、図書室の貸し出しカードは真っ白というありさまの荒木は、それまでことごとく本を拒絶していたのです。なぜか大学に入って、急に本を読み始めたのはなぜなんだろうか。今だに理由はわからない。ただ、最初に読んだこの本の印象だけは鮮明に覚えています。
グロいシーンが中盤に多くあることが、当時の荒木には衝撃で、小説ってこういうんやな〜、と本と無縁の生活を送っていた荒木はびっくりしたものです。
その当時は読み終わってみても、なんでイン ザ・ミソスープってタイトルなんだ?と思っていた程読解力がなかったわけですが、この作者はいったいなぜこのタイトルにしたのかを知るために、何度も何度も読み返してみたのです。
そうすると、だんだんとこの本で言いたい事はもしかするとこんなことじゃないのかな?と思うようになってきました。
荒木の中で、単にグロい小説から、社会のある側面を切り取ったメッセージ性のある小説になったのです。
内容の説明は、左の本の画像をクリックするとたくさん載っているので控えます。
荒木の中のこの本の印象を記しておきます。
この本で最も言いたい事は、おそらくどんな人間であろうと生きていていいという事じゃないかな。実はそれはタイトルで全てを物語っていると思うのだけれども、豆腐やねぎなどのミソ汁の中の固形物、それを包み込んでいる汁。汁は大衆を表し、豆腐やねぎは異常殺人者などの一般的に正常でないと区別される人々。世界はまさにミソ汁で、異常者、大衆、全てを包んでいる。
それに加え、話の隅々で「大衆とはこんな人間である」的な言い回しや、また他文化を受け入れる姿勢のない日本へのメッセージ。そういった村上龍が日本の社会を見て、考えた事、良い事、悪い事をメッセージとしてこの本にまとまっていると思う。
実際荒木もこの本を読んで、いろいろなことに気付かされたのです。
何度も読んでいくうちに、偏っていた考え方が、ニュートラルに近づいた気がしました。
そんな事を思わせる一冊です。
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